小粒のデラウェアや大粒の巨峰など、いくつかあるブドウの品種によって異なる保存方法をお伝えします。
常温で置いておくとすぐ傷んでしまうほど、ブドウはとてもデリケートな果物です。
そのため、買ってきたブドウはすぐ冷蔵庫に入れて保存します。
ブドウの表面に付着している白い粉の“ブルーム”には鮮度を保つ働きがあり、洗って保存すると傷みやすくなるため、洗わずに保存します。
デラウェアなどの小粒のブドウは適度な湿度を保つため、房のままペーパータオルに包んだあと保存容器に入れ、冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
小粒のブドウを冷凍するときは、房から実が外れないように中心の軸に流水をかけ全体を洗います。
ブドウを包むように優しくペーパータオルで水分を拭き取ります。ラップで1房ずつ包み保存袋に入れると、冷凍庫で1ヶ月ほど保存できます。
冷凍保存したブドウは凍ったまま皮ごと食べられますが、皮をむきたいときは、5秒ほどつまむと、表面が指の温度で溶けるため「つるん」とむけます。
巨峰などの大粒のブドウは、房から実を外し1粒ずつばらばらにすると、冷蔵庫で1週間ほど、冷凍庫で1ヶ月ほど保存できます。
手でちぎると皮が裂けてしまうため、1粒ずつばらばらにするときのコツは2~3㎜ほど枝を残し、キッチンばさみで切り離します。
冷凍するときは、1粒ずつ洗ってから保存します。
ペーパータオルを敷いた保存容器に、隙間なく切り離したブドウを並べたあとペーパータオルをかぶせ、蓋を閉めます。
冷凍するときは、保存容器ではなく、ブドウが重ならないように保存袋に入れて保存します。
1粒ずつばらばらにするのは手間がかかりますが、実の水分を枝に奪われないため、鮮度が保たれます。
冷凍した大粒のブドウは、お尻の部分に流水をかけ、爪で切れ目を入れると「つるん」とむけます。
皮をむき常温で10分ほど置いておくと、外側は「とろっ」と軟らかく、中は「シャリッ」とした食感のシャーベット状のブドウが楽しめます。
特有のハリや香りを保ちたいマスカットは、大粒のブドウと同じように1粒ずつ冷蔵庫で保存し1週間以内に食べきりましょう。マスカットの冷凍保存はお勧めできません。
白い粉の“ブルーム”が表面に付着している、軸は太く褐色していない、粒にハリがあり揃っている、皮の色が濃いなどの新鮮なブドウを選びましょう。
できるだけ新鮮なうちにいただき、美味しさを味わいましょう。