社会現象を起こしている鬼滅の刃ですが、鬼滅の刃に登場する日輪刀を本当に作ろうとしているyoutuberをご存知でしょうか。
といっても鬼滅の刃はアニメなので本物の日輪刀を作ると言うことではありません。
鬼滅の刃に登場する日輪刀には、それぞれに日本刀に精通するモデルが存在しています。
そこで一刀両断TVは鬼滅の刃に登場する日輪刀そっくりの日本刀を作ることにしたのです。
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日輪刀の作成を刀鍛冶に依頼
一刀両断TVは日本刀の作り方を知りません。
ではどうやって日輪刀そっくりの日本刀を作るのでしょうか。
日本刀を作れる刀鍛冶に依頼する必要があります。
しかし日本にいる刀鍛冶は、200人にも満たない数です。
そしてなかなか日輪刀そっくりの刀を作ってくださいと依頼しても、作ってくれる人はいないでしょう。
しかし、一刀両断TVの近くに日本刀を作れる人がいました。
それは一刀両断TVのお父さんです。
一刀両断TVのお父さんは日本刀の刀鍛冶です。
一刀両断TVはお父さんに鬼滅の刃と言う漫画で出てくる日輪刀を作ってほしいとお願いします。
すると一刀両断TVのお父さんは二つ返事で日輪刀の製作に承諾します。
日輪刀って何で出来ているの?
まず日本刀は玉鋼と言う良質な鋼でできています。
玉鋼は純度の高い鉄で、鍛接がしやすい特徴を持っています。熱することで硬く粘り強くなります。サビにくく研磨しやすいと言う特性があります。硬さや靭性が日本刀にぴったりの奇跡の鉄ともいえます。
玉鋼は砂鉄の塊です。たたら炉で炭素と結合することにより、強度を増していきます。
たたら炉の中で強風により、高温状態にされ煽られます。
そして絶妙なバランスで炭素と結合した鉄が良質な玉鋼となります。
鬼滅の刃で日輪刀を作るときに使う玉鋼を選ぶシーンで、炭治郎は嗅覚を使って玉鋼を選んでいました。
一刀両断TVは実際に炭治郎と同じように嗅覚で玉鋼の選別ができるかチャレンジをしました。
結局ただ鉄臭いだけで、良質な玉鋼の判別はできませんでした。
日輪刀の作成を開始!みずべしとこわりとは
まず日本刀を作る第一工程としてみずべしを行っていきます。
みずべしは玉鋼を高温で熱する必要があります。炉の中に炭を大量に入れて、風を送ることで炉の中を高温状態とします。
高温状態の玉鋼をハンマーで薄く平べったくしていきます。
そして、コーンの玉鋼を水に入れて急激に冷やし、焼き入れ作業を行っていきます。
急激に冷やされた玉鋼は炭素量の多い部分はもろく崩れやすいため、水の中に落ちていきます。
そして残った部分は良質な鉄として次の工程で使っていきます。
みずべしは良質な鋼を選別するためにおこなう作業です。
薄く平べったくなった良質な玉鋼を小割りと言う作業で小さく割っていきます。
炭素量が適切な部分は割れやすく炭素量が少ないと粘り終わりにくくなります。
小割りをしたときに切断部の断面が荒い場合は、炭素とのバランスが悪く汚い状態になってしまいます。
切断部がきれいに割れているときは、分子が細く良い状態といえます。
小割りをして、炭素とのバランスが良い状態の鉄を見極めます。
次に小割をして集めた良い状態の鉄を使って積み沸かしと言う作業を行っていきます。
日本刀作りの積み沸かしとは?
みずべしと小割りをして選別した良質な鋼をテコ台の上に積み重ねていきます。
まんべんなく熱を伝えるために隙間はなるべくなくす必要があるそうです。
小割りした鉄をパズルのように空いてる隙間に詰めていきます。
てこ台の上に積み重ねた良質な鋼の周りにわら藁灰をつけて行きます。
藁灰をつける理由は鋼と空気を遮断し鋼が燃えてしまうことを防ぐ役割があります。かなり重要だそうです。
そして、テコ台の上に積み重ねた良質な鋼を竈門の中に入れて高温に熱して行きます。
日本刀を作るのは炭を使って高温にしていきます。樫のような炭では火力が弱いため、松のように一気に火力が上がる木を使用しています。
刀鍛冶は火の色で温度を察知し適切なタイミングで鋼を取り出します。
かまどから取り出した高温の鋼は、花火のように火花が飛び散っています。
次に行う折り返し鍛錬は花火のように火花が飛び散っている高温の鋼をハンマーで叩いていく作業です。
折り返し鍛錬とは?
折り返し鍛錬とは鋼の下鍛えとなります。
沸いた鋼に乗っている黒いものは藁の灰で鋼を保護する役割をしています。
小割した鋼が崩れないように最初は軽く叩きます。
上に登っていく炎は藁の灰が燃えたものです。
キラキラした炎は鋼が溶けたものです。
顔付近に飛ぶのでかなり危険だそうです。
そしてこの高温の鋼をハンマーで叩く作業がびっくり仰天です。
高温の火花が飛び散り、刀鍛冶の顔や体に直撃しています。
刀鍛冶は慣れているため、物ともしません。
そしてある程度鍛錬した鋼の硬さのチェックを行います。
もし鋼が柔らかい状態だと波紋が入らない日本刀になってしまい上質な日本刀は作れません。
逆に鋼が固すぎても歯切れが出たり、傷になってしまいます。
玉鋼は焼入れが入った白い部分が取れて青くなるのが特徴です。
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